ヨシタ手工業デザイン室の吉田守孝さんは故・柳宗理氏に師事しデザインと民藝を学びました。1988年に財団法人 柳工業デザイン研究会に入所。20年以上に渡る在籍期間にはキッチンツールをはじめとした数々のデザインに携わってきました。
ヨシタ手工業デザイン室の設立は2011年。人の生活や背景から生まれた使いやすくも美しい「用の美」に触れることのできるプロダクトを生み出しています。
吉田さんにとってデザインとは、課題を見つけてより良くしようとする姿勢と、暮らしに必要な美しい形と使い勝手を両立した道具を考える事だといいます。
吉田さんのデザインのプロセスは、木や石膏などの素材を用いてアナログな「手を使った」試作を重ねることを重視しています。そして、金属加工の燕三条や陶器の多治見、刃物の関など、ものづくりの産地の優れた技術と連携して様々なプロダクトが生み出されていきます。
2020年の春、ヨシタ手工業デザイン室はアトリエを移転、5月ごろからは併設されたギャラリースペースも本格的に稼働してゆく予定との事です。これからもヨシタ手工業デザイン室の活動に注目してゆきたいと思います。