佐々木康弘さんは益子で活動する陶芸家。その作品は複数の釉薬を使用した「掛け分け」技法による多彩な色の重なりが特徴的。いまの暮らしの中で使いたくなる器をデザイン・制作しています。そんな佐々木さんの創作の現場にお邪魔させていただきました。
佐々木康弘さんは1981年秋田県角館町で生まれ栃木で育ちました。大学卒業後の2004年に益子窯業指導所入所、2006年に栃木県市貝町に築窯し独立、2012年に現在の栃木県茂木町に移窯し創作活動をしています。
小高い場所にある佐々木さんの工房から見える景色。豊かな自然に恵まれた環境です。
工房内でマグカップのハンドルを成形する様子を拝見しました。佐々木さんが作業する場所の周りにはコンパクトに数々の道具が並び、まるでコクピットのよう。
釉薬の色を確認するテストピースを発見。様々な試行錯誤を経てあの美しい色の層=LAYERが生まれるのです
佐々木さんはガラパゴス化と言われるような独自の進化したものが好きで、少しづつ変化しながら気がつけば他者と差が生まれている、そんなものづくりがしたいと考えています。学生時代には建築、ファッション、アメコミなどに興味があり、それらが現在の創作活動にも影響をあたえていると感じています。
佐々木さんの作品からは益子の伝統の上に「今のデザイン」を積み重ねているイメージが浮かびます。
益子は全国的にもよく知られた歴史ある窯業産地ですが、外からやって来るクリエーターを受け入れる気風があり、佐々木さんにとって面白い人が集まる土地なのだそうです。
最後に今回の個展に向けて、佐々木さんからメッセージをいただきました。是非ご一読下さい。
「日常の食事がより楽しくなるように、と思って作品づくりを行っています。今回の個展で気にいるものを見つけていただけると嬉しいです。」
佐々木康弘 作品展 2018 “LAYER”
会期:4月7日(土)-22日(日)
作家在廊予定日:4月7日(土)8日(日)
休業日:4月11日(水)18日(水)
営業時間:13:00-19:00
会場:MIGO LABO
住所:東京都目黒区五本木2-42-1
TEL:03-6303-3281
公式サイト:www.migolabo.com